吹付工(モルタル・種子)
モルタル吹付工とは…
吹付工の目的は、のり面の浸食を防止するとともに、のり面を外気・雨水等から遮断することにより
風化を防止し、のり面を構成する岩盤の強度低下を防ぐことにあります。
一般に、吹付工は以下のような岩盤性状で植生工が適用できない箇所に用いられます。
吹付厚さは、のり面の地質、勾配、気象条件等を考慮して決定されていますが、一般のモルタル吹付工の
場合でt=7～8cm、寒冷地仕様（標高500m 以上）でt=10cm、コンクリート吹付工の場合、t=10cm 以上が多い。
モルタル吹付工 施工内容及び施工手順
① ラス金網設置
金網(菱形∅2-50×50ｍｍ)亜鉛メッキの物を100㎡当り140㎡以上使用し、金網の重ね合わせは10ｃｍ以上とする。
② アンカーピン打込み
アンカーピンは100㎡当り ∅16×400ｍｍを30本以上 ∅9×200ｍｍを100㎡当り150本以上使用し、
法面に対しほぼ垂直に、また十分になじむよう固定する。
【10㎡(横5.0×縦2.0)当り】
赤=主ピン(∅16×400) 青=副ピン(∅９×200)
設計 3本 15本
(実測) (4本) (16本)
③ モルタル吹付
吹付機にモルタルを投入⇒機械にエアーを送り材料を圧送し、ノズル先端よりエアーと共に放出して吹付を行う。
④ モルタル吹付 完了
種子吹付工とは…
法面に調合した種子等を吹付ける工法で、一般的に土壌硬度が比較的低く、法面勾配の緩い場所に
適し、現場の状況に応じて金網・ネットを併用することで客土の安定性を図り緑化を確実なものと
します。
種子吹付工 施工内容及び施工手順
① 種子配合
現場状況(季節等)を考慮した配合計画書をもとに
材料(種子等)を配合する。
② 種子吹付
吹付機に調合した種子を投入⇒機械にエアーを送り材料を
圧送し、ノズル先端より放出して吹付を行う。